87歳の父を在宅介護していますが、介護開始当初に必要な物を集め(それがとても大変だったけれどまぁその話はまたいつか)、それらをブラッシュアップしながら現在に至っています。
しかし当初からずっと「仮」になっていたのがおしり拭き紙問題。
この5月に在宅介護を始めて以来ずっと悩んでいましたが、今回それがやっと解決しました。
それが「ちり紙」です。
在宅介護で紙が必要な理由
まず、なぜ在宅介護で紙が必要かと言うと「お尻を拭くため」です。
訪問看護師さん・ヘルパーさんが所属している運営会社の方針によると思うのですが、うちの場合の便の処理は基本的に
・訪問看護師さん ⇒ 持ち込みのウェットタイプのお尻ふき
・ヘルパーさん ⇒ 紙でふき取った後タオルで拭く
という事になっています。これは介護開始当初の話し合いで伝えられたことで、それに合わせた介護用品を揃えておいてくださいとの事でした。
ただ今のところヘルパーさんの日に排便がなく、訪問看護師さんの誘導・浣腸使用で排便に至っており、紙を使うのは主に訪問看護師さんのみ。
ちなみにうちで準備しているのはこの浣腸です。
訪問看護師さんの排便後の処理としては、
① 便を紙で取り
② ぬるま湯で流しながら持ち込みのお尻ふきで拭き上げる
という流れ。
この①の「便を紙で取る」際に使う紙をずっと悩んでいました。
これまでの排便後の処理方法
ではこれまでどうしていたかというと、「トイレットペーパーを使ってもらって」いました。
トイレに流せる紙ということが大前提だったので、おのずと選択肢はそうなったわけですが、一応候補はありました。
これは「ティッシュ型で取り出せ、なおかつトイレに流せるトイレットペーパー」です。
訪問看護師さんの仕事の様子を見せてもらうとわかるのですが、片手で父を支えながら片手で何かを取るという事が多いです。
排便後の処理も、父の体を支えつつ片手でトイレットペーパーを探り…という作業。見るからに大変そうです。
作業前にトイレットペーパーの束を作り、すぐに使えるように準備しているのですが、想定外の際は片手でトイレットペーパーを巻き取るという事もあります。
取り出しやすいトイレットペーパーはないものか…ずっとそう考えてきました。
「ちり紙」とは?
そこで以前から考えていたのが「ちり紙」。
読み方は「ちりし」でも「ちりがみ」でも良いようです。
昔はトイレで使っていて「落とし紙」なんていう呼び方もあったそうですが、令和になり介護や犬の世話で再び脚光を浴びているのだとか。
そしてこのちり紙、実際に手に取って見るとなかなかに優れものなのです。
ザラザラとした手触りで細かくちりめん状になっており、固形物だけでなくかなりの量の水分も吸ってくれます。
ザラザラとは言っても訪問看護師さんにうかがった所、それで拭いて肌を傷つけるような心配はないとの事。
もしや…これは在宅介護において最強かも。
父に見せたところ、
鼻をかむ時、ティッシュよりも使いやすくていい
という返事が。
収納場所は、介護用に購入したラックの引き出しの1つにシンデレラフィットしたので、引き出しごと引き出してもらって使ってもらっています。
そしてここで重要な事。
使い勝手が良く在宅介護にピッタリだったちり紙ですが、気がかりだったのは水洗トイレに流せるか否かということ。
ただこれに関しては心配は無用だったようで、「水栓トイレもOK」と表記がありました。
昭和生まれしか知らないと思われたちり紙でしたが、令和の時代になってさらに使い勝手良く進化していました。
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